新春行事
息子が小・中学生だった時のことです。
毎年冬休みには書き初めの宿題がありました。
私は子供のころお習字を習っていて、書き初めは年末にお教室に通い、お正月に間に合うように書いていたものですが、息子の書き初めは年が明けてから書くようにしていました。
毎年元旦になると新年の挨拶をし、午後から書き初めが始まります。
お習字セットを準備し、私は練習用の半紙作りです。
市販の書き初め用紙では大きさが少し異なるため、新聞紙を提出用の書き初め用紙の大きさに切り貼りし、練習用の半紙を作ります。
今年の宿題の書き初めの言葉は何かな?
「日進月歩(楷書)」、「創造する心(行書)」。
息子の選ぶ言葉は毎年楷書です。
書き初めを書く手順は・・・
まず、通常の書道用の半紙に1文字ずつ練習します。
次に2文字ずつ1枚の半紙に練習します。
そして、新聞紙で作った書き初め用の半紙?に練習し、最後に本番用の半紙に清書します。
この手順で行うと、書き初めが完成するまでだいたい半日がかりです。
しかし、我が家の毎年恒例の書き初めは、ここからが本番です。
おばあちゃんが、まず「私にも書かせて」と始まります。
新春、初春・・・。思いつく文字を書きます。
「どれどれ、おじいちゃんも書いてみるかな。」
謹賀新年・・・。おじいちゃんもご満悦の様子。
「私も。」お正月・・・。うんうん。
私の妹が遊びに来ている時は、妹も加わります。
筆を手に執ることが懐かしく、とても楽しい時間です。
それぞれ納得いくまで書いた後、新春の書き初めは終わります。
おじいちゃんが、それぞれのお気に入りの1枚を神棚に飾り、一気にお正月の神棚が華やかになります。
そんな息子も今年は高校3年生。
書き初めの宿題がなくなってから神棚に飾ることもなくなりました。
またみんなで書いてみようかな。
法人部